歯磨きのお話

   

今回は歯磨きについてお話しましょう。皆さん歯磨きは毎日欠かさずしていますよね。
子供の頃から朝起きたら歯磨きをして、顔を洗うという習慣がついていると思います。
だから当たり前にすることだと思っていらっしゃるでしょう。
当院では初診時に問診票を書いて頂きますが、その中の一つに「歯磨きはどの位時間をかけていますか」という項目があります。その答えはほとんどの患者さんが3分と書いてあります。なぜ患者さんは3分と答えるのでしょうか。
それは子供の頃から歯磨きは3分磨きなさいと言われ続けていたからです。
つまり「歯磨き=3分」という方程式が頭の中にインプットされているにでしょう。また、3分と書けば歯磨きの時間が足りませんねという注意を受ける事もないという心理も働いていると思います。

毎回皆さんは3分歯磨きをしていらっしゃる訳ですが、時計を見ながら実際に時間を計りながら磨いていらっしゃる方はかなり少ないと思います。もしよろしければ実際にご自身がどの位歯磨きに時間をかけているか計ってみて下さい。
3分って意外にながいじかんなんですよね。大抵1分半から2分。短い方だと30秒位で終わってしまっていると思います。
朝は時間が余りないし、夜も疲れていたり。結構歯磨きと言っても大変なんです。
あと朝は起きてすぐ磨く方が多いですが、それは顔を洗うのと同時にしているからです。
朝食後歯磨きする方は少ないですが、本当は朝食後に磨く方がいいのです。
朝食後の食べカスが食後の歯磨きによって取れますから。

あと歯磨きで問題なのは力の入れ過ぎです。歯磨きはゴシゴシ磨くというイメージがありますが、ゴシゴシというのはかなり力が入っていることになります。よく知覚過敏で歯が染みてしまってと来院される患者さんがいらっしゃいますが、歯の根元が長い間力を入れて磨いていたために減ってしまい染みるようになったものです。
ひどい場合は楔状欠損と言って、歯の根元がちょうど木を斧で切っているようにVの字型に減ってしまっています。
これではすごく神経に近くなってしまい冷たいお水や空気まで染みるようになってしまいます。

歯ブラシの持ち方ひとつで力の入り具合が違ってきます。大抵パームグリップと言って手をグーにして持っているのがほとんどでしょうけど、これだとかんり力が入ってしまいます。ペングリップと言って鉛筆を持つようにして持つと力が入らずうまく磨けます。

あと歯磨きは必ず鏡を見て磨くようにしましょう。歯ブラシを歯と歯肉の境の部分に当てる必要はありますが、鏡を見ていないと何処を磨いているかわからなくなってしまい、せっかく時間をかけても磨けない状態です。
磨いているのと磨けているのは全く違います。

このように歯磨きはいかに自己流で効率の悪い磨き方をしているかがお分かりだと思います。完璧に磨いているつもりが磨けていない、その結果、虫歯や歯周病になってしまうことが多いのです。

一度歯磨きの仕方を点検に来院されては如何でしょうか。たぶんその時虫歯や歯周病があることが判ると思います。
痛みがないのに虫歯何本と言われてそんなにあるのとビックリされるでしょう。
またお口の中にいかに歯石が付着しているかが判ると思います。

当院では初診時にお口の中を口腔内カメラで実際に見ていただいて虫歯や歯石を確認して頂いております。
痛みがなくてもかなり悪くなっているのを初めて気がつかれる方が多いです。

健康を維持するには努力が必要です。健康を受けられ、万が一悪くなったところがあれば早期治療をお勧めします。



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